デジタルサイネージ導入に失敗する10のポイント

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注目高まるデジタルサイネージ

最近、街角やお店、オフィスなどで、デジタルサイネージを見る機会が増えているのではないでしょうか。商業ビルの外壁にある大型スクリーンも、店舗でプロモーション広告が流れる通常モニターサイズのものも、デジタルサイネージです。

株式会社富士キメラ総研によれば、「東京五輪を見据えた新設・追加・リプレース案件の増加やデジタルサイネージ広告の伸長により、国内デジタルサイネージ市場は2025年に2017年比2.2倍の3,186億円になる」と予想されています。

【参考】プレスリリース:『デジタルサイネージ市場総調査 2019』まとまる(株式会社富士キメラ総研)

デジタルサイネージ導入の「失敗」ポイント

tdiでは、デジタルサイネージの稼働監視やコンテンツ配信を管理をするクラウドサービス「DAiS Signage」を提供しています。

このサービスを通じて、さまざまな形態の企業にデジタルサイネージの導入支援をしていく中で、「デジタルサイネージを導入した/したいけれど、こんな課題にぶつかってしまって・・・」と、ご相談をいただくことがあります。そのような現場の生の声をひろい、デジタルサイネージ導入に失敗するポイントをまとめてみました。

1.デジタルサイネージ導入の目的が明確になっていない

「取りあえず目新しいツールを入れよう!」と、デジタルサイネージを選んでいませんか?

デジタルサイネージを利用される目的は、各企業によってさまざまです。例えば、メーカー企業の方は、商品売上向上のための販売促進がおもな目的です。商業施設を運営されている方であれば、コンシェルジュ代わりにデジタルサイネージを設置することで、人件費削減を考えられることでしょう。その他にも、設置したデジタルサイネージへのコンテンツ掲載を、広告枠として販売し、広告収益を上げることを目的にする企業もあります。

自社にとって何を目的にデジタルサイネージを導入するのか、最初に明確にしましょう。

2.デジタルサイネージ導入の効果を何で定量的に計測するかを決めていない

他の企業に合わせてデジタルサイネージを入れたけれど、ただ導入しただけで何も活用されていないと言う声を多く聞きます。ただ放置しては、維持コストがかさむだけです。導入する前に、期待する効果を、目標値として定量的に決めましょう。

某飲料メーカー企業様では、デジタルサイネージ導入店舗で、売上、利益と販売数がどのように上がるかを目標値とされています。また、商品の認知度向上の目標値として、Web ページへのアクセス数を計測している例もあります。

3.ターゲットを決めていない

せっかくデジタルサイネージを利用しているのに、「なんでこんな場所でこんな情報を?」というものをよく目にします。

ただ情報を流していればターゲットが勝手に情報を取りに来てくれる、ということはありません。特に販促活動にデジタルサイネージを利用する場合は、ターゲット層に広告メッセージが発信できるよう、デジタルサイネージ設置場所の地域特性や、ターゲットの性別・年齢などの属性を意識しましょう。

4.適切な設置タイプを把握していない

デジタルサイネージの設置には主に4つのタイプがあり、「吊天井タイプ」「壁掛け・埋め込みタイプ」「モニター据え置きタイプ」「プロジェクター投影タイプ」が挙げられます。いざデジタルサイネージを現場に設置する時になって、このタイプが問題になるケースが多いのです。

例えば、「吊天井タイプ」や「壁掛け・埋め込みタイプ」では、デジタルサイネージ自体に容易に触れられないので、SDカードなどでコンテンツを差し替えようとすると、かなり苦労することになります。このようにメンテナンス作業が困難な場所には、遠隔でコンテンツ管理ができるシステムを導入する必要があります。

デジタルサイネージ導入に失敗する10のポイント

他にも気を付けていただきたいポイントはあるのですが、すべてのポイントの詳細をここでお伝えするのは難しいので、PDF資料にまとめました。ご興味ある方は、こちらからどうぞダウンロードください!

 

【目次】

企画編 
1. 導入の目的が明確になっていない
2. 導入の効果を何で定量的に計測するかを決めていない 
3. ターゲットを決めていない 

設置環境編
4. 適切な設置タイプを把握していない
5. 周辺状況を把握していない

ネットワーク編
6. ネットワーク環境を考慮していない 

コスト編 
7. 関連コスト全体像を把握していない

運用編
8. 中身のコンテンツを誰がつくるか決めていない
9. 定期更新や配信スケジュールを考えていない 

その他 
10. 紙媒体との役割分担を考えていない

終わりに

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執筆者プロフィール

Yaso Masayo
Yaso Masayotdi 経営企画室
経営分析、新規ビジネス、Webプロモーションなど担当。「市場へのアンテナを高くする」という名目で、日夜ネットサーフィンで情報収集。
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