TDI Group Recruit

#05 バッテリ監視センサシステム
移植プロジェクト

工場の電力消費量を
マネジメントすると共に
セキュリティを
強化するシステムを開発せよ

プロジェクト概要

工場の運営で電気代の削減は欠くことのできない取り組みであり、そのためには電力消費量の多い時間帯の消費量を減らすピークカットと、時間帯による電力消費の波を平準化させるピークシフトが重要である。本プロジェクトのお客様は既にこうしたコスト削減のためのシステムを持っておられたが、大きな問題があったため移植の計画が持ち上がり、白羽の矢が立った。

お客様の課題解決に向けて
ベストなソリューションを目指す

お客様や開発メンバーと
じっくり話し合い
納得できる答えに辿り着く

「会社にとって重要な情報が流出するリスクを解消するため、システムのポーティング(移植)をしてほしい」
それがお客様からの依頼だった。製造事業を展開されているお客様は、工場運営で重要な課題である電気代削減を行うためのバッテリ監視センサシステムを持っておられたが、そのシステムには大きな問題があったのだ。

バッテリ監視センサシステムとは、夜間など電力消費量が少ない時間帯に充電し、電力消費量が多いピーク時に充電した電力を使うためのマネジメントシステムである。既存のシステムは機能自体に問題はなかったものの、一般公開されているRuby言語によってつくられていたため、会社にとって重要な知的財産などの情報が外部に見えてしまう問題を抱えていたのだ。

「何度もヒアリングを重ねてお客様の課題や要望をお聞きして、ベストな開発ができるよう取り組みました」
そう話すのは、プロジェクトリーダーを務める長谷川だ。開発の初期段階では、今回の移植でどんなプログラミング言語を使うのが最適なのか、お客様や開発メンバーと時間をかけてじっくりと話し合いながら検討し、その結果C++言語を採用することが決定した。
そして開発工程に入ると、長谷川は進捗管理やお客様の窓口対応などにあたり、豊富な経験と持ち前のリーダーシップを発揮して着実にプロジェクトを進めていった。がしかし、思わぬ事態で厳しい状況をむかえることになる。

開発メンバーが長期離脱
チーム体制の立て直しに奔走

「仕方のないことだっただけに、余計につらい状況でした」
そう長谷川は当時を振り返る。
開発で協働していたパートナー様が体調を崩されて長期離脱せざるを得なくなったのだ。さらに他のメンバーも新型コロナウイルス感染症に罹患し、しばらく業務ができなくなった。当然ながら開発は遅れ、スケジュールにも影響がおよんだ。
「まずはメンバーの健康が大事なので、ゆっくり療養してもらいました。その上で他のメンバーにフォローしてもらい、さらに社内調整をすることで体制を整え直しました。また、上司がサポートに入ってくださり、お客様との調整をしていただいたことで再び開発に注力できました」

これまでと違う環境で
仕事をしたことで
新たなスキルを獲得

メンバーの長期離脱という出来事を乗り越え、開発は大詰めのテスト段階に。
「ベースシステムの一部で仕様と一致しない点が見つかるといったことはありましたが、それも解決して当初の目的である改善は達成できたと考えています」

今回のプロジェクトは経験のある長谷川にとっても、これまで開発してきたシステムとは若干異なる環境であったため、新たなスキルの獲得につながった。
また、開発メンバーである井上の成長を感じたという。
「プログラミングはもちろんのこと、若手メンバーのフォローもきめ細かくしてくれたおかげで、開発がスムーズに進みました」

仕事が人を成長させ、人が仕事の質をさらに高める。そういった相乗効果が今回のプロジェクトでも生まれたといえるだろう。

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