日本代表、IBM Watson Build Challenge 世界大会(in NY)に行く・前編

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この度、当社tdiのIBM Watson 専任チームは、「IBM Watson Build Challenge」グローバル部門・日本大会で優勝しました。そして2017年11月2日、名誉ある日本代表として、米国ニューヨークで開催された世界大会に挑戦してきましたので、その模様をお伝えします!

IBM Watson Build Challengeとは

IBM Watson Build Challenge (以下、Watson Build)は、 IBM主催の<コグニティブ・ビジネス実現の核となるIBM Watsonと、クラウド環境で先進的かつ迅速なアプリケーションの開発・展開を支えるIBM Cloudを活用したIBM初のビジネスパートナー向けコグニティブ・チャレンジ>です。簡単に言えば、「IBM Watson と IBM Cloud を利用した製品アイディアのコンペティション」です。

世界の各地区で予選が行われ、その地区優勝者が、世界大会で競います。世界大会に臨むにあたり、tdiも日本地区の2つの難関を突破してきました。

 

Round 1  「アイディア選考」

最初の関門は、2017年6月5日に開催された「アイディア選考会」。30チームが参加し、次の日本決勝戦に進むチームが10に絞られました。

Round 2 「日本地区決勝戦」

2017年10月5日、選出された10チームから、日本地区の優勝者を決める決勝戦が開催されました。ここでtdiは見事優勝!

 

この難関を乗り越えて、Round 3 「世界大会 in NY」 です!

※Watson Build詳細はIBMのサイトをご覧ください 
 

世界で戦うアイデア「スマートZOO」

今回私たちがWatson Build に出したビジネスアイデアは、動物園へ来場する親子向けの新体験提供アプリ「スマートZOO」です。

         

「スマートZOO」は、「新しい動物園体験を届ける」をコンセプトに、来園前から来園後まで動物園を楽しむためのスマートフォン向けアプリケーションです。ユーザーの行動履歴に合わせてコースを提案する「おすすめマップ機能」、写真に撮った動物と会話ができる「アニマルチャット機能」や、撮影した動物の画像を図鑑として保管できる「コレクション機能」などを備えています。

世界大会 in NY 概要

進出チーム

世界大会には、世界各地区の予選を勝ち抜いてきた 計8カ国 の強者が集いました! 

  地区 会社名 国名 ソリューション名
1 ヨーロッパ b.digital イタリア BioBOT Guard
2 中華圏 HNA Technology Group Co., Ltd 中国 Research Institute
3 日本 tdi(情報技術開発株式会社) 日本 SmartZOO(スマートZOO)
4 ラテンアメリカ Busca.Legal – Systax ブラジル Legal Search Tax Classifier
5 中東・アフリカ SenzIT Solutions アラブ首長国連邦 Evidencer
6 北米 Kilroy Blockchain アメリカ合衆国 Riley (RealLife Adventure)
7 ワイルドカード Elinar Oy Ltd フィンランド GDPR AI Miner
8 アジア太平洋地域 Bondevalue Pte Ltd シンガポール Building a Cognitive Bond

 ※ 最終審査発表順です。
 ※ 各国の提案内容の詳細はこちらをご覧ください。

スケジュール

 ニューヨーク現地での私たちのスケジュールは以下の通りです。

 日にち 時刻(現地時間) イベント名 備考
 10月31日 ※ NY到着    
  17:30 ~ 18:00 WelcomeMeeting 発表順決定(くじ引き)
  19:00 ~ 21:00 WelcomeParty IBM社主催
 11月1日 08:00 ~ 09:00 Presentation Training  Mandel社主催
  13:00 ~ 15:00 Extra Reheasal Training  
  17:00 ~ 20:00 Optional Reception 
at the IBM Cloud Summit
 
 11月2日 09:00 ~ 11:50  WatsonBuild Judging (最終審査)
1チーム:プレゼン5分+質疑応答5分
  13:45 ~ 14:45 Global Championship Reheasal  
  15:30 ~ 16:45 (Cloud Summit Event)
Global Championship Event
(結果発表)
1チーム:プレゼン3分
  17:30 ~ 19:30 Winners Reception  
 11月3日 ※ NY出発    

 勝負は、11月2日にある、「WatsonBuild Judging」(最終審査)と、「Global Championship Event」(結果発表)です。この場で、審査員に対して、英語で「スマートZOO」をプレゼンテーションしなくてはなりません。

1日目(10月31日)

 NY到着

「世界大会優勝」をいうミッションを引っさげて、午前中、ジョン・F・ケネディ国際空港に到着しました。そして地下鉄で宿泊先「The Westin New York at Times Square」へ移動。

WelcomeMeetingまで時間があったのでニューヨーク市内を少し観光。ちょうどハロウィンでしたので、仮装したニューヨーカーが大勢いました。

小さいですが自由の女神

WelcomeMeeting

初日の大きなイベントは、WatsonBuild Judgingの発表順を決定する「クジ引き」です。結果、 「3番目」 に決定。プレゼンター曰く、BESTな順番とのこと。今後に期待が高まります!

2日目(11月1日)

Presentation Training 

朝8時から Presentation Training です。本番に先立ち、IBM様にプレゼンテーションを指導いただきます。世界大会進出チームへのフォローとして、出発前にも2回、Presentation Training はありましたが、最終審査直前にも機会をいただきました。

プレゼンをビデオで録画した後、講師と一緒に映像を確認するスタイルです。私たちは、目線について細かく指摘されました。まず、目線の配り方 は、 各審査員を順番に目を見て意志を伝えるイメージで。そして、2 センテンス喋ったタイミングで、目線を切り替えるとよいそうです。

これはすぐに効果が出そうなテクニック。プレゼンがさらにレベルアップした手応えです!

Extra Reheasal Training

途中、気分転換にセントラルパークへ。ただし、そこでもプレゼンの練習は続きます。

「スマートZOO」だけあってチームメンバーはみんな動物好き。そんな人間を嗅ぎつけたのか、リスもプレゼンを聴きに現れました。

本来ならば、「Optional Reception at the IBM Cloud Summit 」に参加する予定でしたが、こちらは欠席してプレゼン練習続行。

プレゼンしていて、どうもしっくりと言葉が出てこない部分があり、本番直前ですが思い切ってストーリー構成を変更!これが功を奏し、スムーズにプレゼンが進むようになりました。ますます本番に期待です!

こうして、ほぼプレゼン練習に費やした2日目が終わりました。次の日は、とうとう勝負の世界大会本番です。(後編に続きます

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執筆者プロフィール

Hiromatsu Kengo
Hiromatsu Kengotdi ソリューションコンサルティング部
IBM Watson担当として、チャットボット、LINE、ハッカソンなど、これまで未経験の新しいことに挑戦する日々です。最近は Kaggle 挑戦中!ボルタリングも趣味にしたく挑戦中です!
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