超高速開発基盤「OutSystems」のForgeの使い方

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超高速開発基盤「OutSystems」とは

今注目されている超高速開発基盤の1つである「OutSystems」。ビジュアル的にプロセス、インターフェース、ロジック、データの4種類の基本モデルを定義することで、.NETのコードが完全自動生成されるコードレス開発ができる超高速開発ツールです。ソースコードを記述する手間が省けるため、技術者の開発スピードを大幅に向上できます。また、お客様は実際に動くアプリケーションをすぐに確認でき、作りたいイメージに合わせて早期に改修ができるため、完成アプリケーションの仕様齟齬をなくすことが期待できます。

OutSystems Forgeとは

このOutSytemsには、技術者向けに「OutSystems Forge」(以下、Forge)が用意されています。このForge、公式ホームページでは

The OutSystems Forge is a repository of reusable, open code modules, connectors, and UI components to help speed up app delivery time.

と説明されています。つまり「アプリ提供時間を短縮するための再利用可能なオープンソースのモジュール、コネクター、UIコンポーネントのリポジトリ」です。

Forgeで提供されているツールを活用することで、OutSystemsでの開発をスピードアップさせたり、自力で実現困難な機能を実現することができるのです。

OutSystems Forgeから使いたいモジュールを探す

おすすめから探す

Forgeにはたくさんのモジュールが提供されていますが、その中からどうやって目当てのものを探せばいいのかよくわからないという方もいらっしゃるでしょう。

実現したいことがはっきりしているのであれば、Keywordで検索して探すことになりますが、とりあえず、何か使ってみたいとなると、そもそもどんなものあるの?と手が止まってしまいます。

そういう場合は、日本で最高クラスの資格であるOutSystems ELITE Partnerと、OutSystems TRAINING Partnerを有している株式会社BuleMemeのサポートページにある「Forgeでおすすめのコネクタはありますか?」が参考になります。簡単にできることがまとめられており、どのモジュールを使用すればいいかわかります。

アイコンで判断して探す

どのような手段で見つけたものにせよ、フリーで提供されているモジュールを使用するのに抵抗があることも。そのようなときにポイントとなるのが、各モジュールの右下にあるアイコンです。

このアイコンには赤色と緑色の2種類あり、赤がOutSystems社がサポートしているもの、緑がサポートはしていないがOutSystems社が信頼できると判断したものにつきます。このアイコンがついているモジュールを探せば安心して使用できます。

OutSystems社がサポートしているもの
OutSystems社が信頼できると判断したもの

とはいえ、公開されているモジュールの大半は、上記のアイコンがないものです。また「Forgeでおすすめのコネクタはありますか?でもアイコンの設定されていないものも紹介されています。アイコンの有無は使用基準の一つではありますが、アイコンが設定されていなくても簡単に使えるものがありますので、目的に合ったモジュールを探してみましょう。

OutSystemsでForgeを実際に使ってみる

今回は、例として「jQuery UI Drag and Drop and Sort」というモジュールを選んで使ってみます。

この「jQuery UI Drag and Drop and Sort」を標準のTableRecordsに組み込むことで、Drag&Dropで行を移動させることが簡単に実現できます。サンプルコードもついていたので、サンプルを見ながら組み込んでみます。

手順1:Forgeで検索しインストールする

 ServiceStudioのForgeから「jQuery UI Drag and Drop and Sort」を検索し、インストールをします。

手順2:選択をする

Manage DependenciesからDragAndDropAndSortのjQuerySortable を選択します。

手順3:配置し項目設定をする

WebScreenに任意のTableRecordsを配置し、同じContainer内にjQuerySortableを配置します。

jQuerySortableのPorpertiesの下記項目を設定します。

  • SortableId:TableRecordsのId
  • isTable:true
  • Attribute:SortをかけるAttribute

実際に組み込んだ結果

下図のとおり、行を好きな場所に移動させることができました。このサンプルを作成するのに使用した時間(手順1~3)はおよそ30分程度です。

このように自分のニーズに合ったモジュールを見つけることができれば、簡単に機能を組み込むことができます。

最後に

この記事を書くにあたり、Forgeをいろいろ検索してみると、使えそうと思うモジュールをたくさん見つけることができました。使ってみると意外に簡単ですので、よくわからないからと敬遠するのではなく、まずは触って試してみてはどうでしょう。

ちなみにtdiは、超高速開発基盤「OutSystems」販売代理店として、ライセンスを販売しています。また、株式会社BlueMeme、株式会社シグマクシス、アジャイル開発に特化したシステム開発会社「株式会社OpenModels」(株式会社BlueMeme子会社)と業務提携を行い、超高速開発基盤「OutSystems」を活用した、エンタープライズアジャイルの「導入コンサルティング」「導入サービス」を提供しています。

「OutSystems」について気になることがありましたら、お気軽にこちらからお問い合わせください。

 

お問い合わせ先

執筆者プロフィール

Mitsui Megumi
Mitsui Megumitdi 中部産業・流通システム部
小口から大口案件までいろいろなプロジェクトを経験してきました。若手のころに開発したシステムの再構築をOutsystemsで開発することになり、猛勉強中です。
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