これでわかるMixed Reality。HoloLens 2を試してみた!

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1.はじめに

Virtual Reality(仮想現実。以下、VR)やAugmented Reality(拡張現実。以下、AR)もすっかり一般的な用語になりました。それに加え最近では、Mixed Reality(複合現実。以下、MR)やSubstitutional Reality(代替現実)といった概念も登場しています。MRを含むBtoB/BtoBtoC向けソリューションの日本国内市場が2030年には8380億円になる*と言われていることや、様々な企業からスマートグラスの販売が発表されていることなどからも、この技術領域への注目度が伺えます。
(*引用元「AR/VR関連市場の将来展望 2020」株式会社富士キメラ総研)

この記事ではMRとは何なのか、またMicrosoftのMRデバイスであるHoloLens 2とはどのようなことができるのかを説明すると共に、その使い方の一例をご紹介させていただきます。

2.Mixed Reality(複合現実)とは

複合現実(Mixed Reality 、MR)とは、現実空間と仮想空間を混合し、現実のモノと仮想的なモノがリアルタイムで影響しあう新たな空間を構築する技術全般を指す。

(引用元「複合現実」Wikipedia)
…ちょっと何言ってるか分からないので、具体例を交えてMRを説明します。

MRはARの応用ですので、まずはARについて説明します。少し前に流行り社会現象にもなった「ポケモンGO」はご存じでしょうか。ポケモンGOにはAR技術を使用した機能があり、現実の風景にポケモンを追加して、あたかもすぐそこにポケモンがいるような写真を撮影できます。しかし、このポケモンは手で触れたり操作することはできません。手で触れようとしても手の前側にポケモンが表示されてしまい、ちょっと変な画像になってしまいます。ARは現実のモノ(手)は仮想のモノ(ポケモン)に影響を及ぼすことはできないのです。

次に本題のMRですが、ARの応用です。既に勘のいい方は察しがついていると思いますが、MRは現実のモノが仮想のモノに影響を与えることができます。下の写真はコーヒーカップを持っている写真ですが、手は現実の人間の手です。ホログラムで用意したコーヒーカップを持ち上げたり場所を移動したり、ひっくり返したり、さらには拡大や縮小もすることができます。また、少し離れた場所からもホログラムの操作を行うことができます。このちょっとSFチックな技術は、様々なビジネスへの応用が期待されています。

3.HoloLens 2とは

Hololens 2とは、MicrosoftからリリースされているMRデバイスです。部屋や手など、周囲の環境情報を取得するために多くのカメラが搭載されています。眼鏡をかけたままでも装着が可能です。鼻あての部分には内側に虹彩認証や目の動きを検知するためのカメラがあります。

Windows 10を搭載しているため、様々な活用方法があります。Mircosoft Storeから様々なアプリケーションをインストールすることができる他、Microsoft Azureと連携して大容量の3Dモデルを表示させたり、Microsoft Power Platformで作ったアプリケーションと連携させるなど、他サービスとの連携も可能となっています。ここではHoloLens 2で使用できる、Microsoftがリリースしたビジネス向けアプリケーション2点をご紹介します。

Dynamics 365 Remote Assist

HoloLens 2を使ってWEB会議を行えます。通話相手にはHoloLens 2装着者の視界がそのまま共有されます。もちろんそれだけではなく、通話相手からHoloLens 2装着者の視界に注釈を付ける、ファイル表示を行う等の支援ができます。視界を共有し、通話しながら作業を行うためあたかも同じ場所で一緒に作業しているかのような体験ができます。名前の通り遠隔支援や、海外視察や工場見学に使用することが可能です。移動が制限される昨今の状況を打破できるツールではないでしょうか。

Dynamics 365 Guides

何か作業を行う際のガイドラインの作成およびその使用ができます。視界の中に作業内容、補足画像や動画、ホログラムが表示され、1つずつ確実に両手で作業を行うことができます。使用できるホログラムはプリセットの他にも別途3Dモデルをインポートすることで使用が可能です。研修コンテンツやスキルトランスファーに活用できます。

4.HoloLens 2を使った作業の実施例

プリンターのインク交換を例にした作業動画を用意しましたので是非ご覧ください。

5.おわりに

この記事を通して、MRやHoloLensに少しでも興味を持っていただけると嬉しいです。

MRを使った作業支援やトレーニングの需要は、コロナ禍での移動制限や労働人口の減少により今後ますます増えていく見込みです。この機会に是非一度HoloLens 2を体験してはいかがでしょうか。

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執筆者プロフィール

Iga Tatsuhito
Iga Tatsuhitotdi 次世代システム開発部
基幹システムの開発経験を経て、現在は主にAWSを利用したシステム開発に従事しています。最近はHoloLensを広めるべく奔走しています。
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