AWS認定試験の専門知識(セキュリティ・高度なネットワーキング)に合格する方法

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はじめに

こんにちは。千葉です。

去年の4月末から悪戦苦闘しながらも8つの試験に合格しました。今回の記事は、2019年の12月に取得したAWS認定試験の専門知識2つ(セキュリティ・高度なネットワーキング)について書いてみたいと思います。

ちなみに、専門知識以外の試験については、以下の2つの記事を書いていますので、興味がある方はこちらもどうぞ!

AWS認定試験専門知識の試験概要

試験については、公式の試験ガイドを参照してください。

試験ガイドには「〇〇分野で〇〇の設計と実装に従事した最低〇年(程度の知識と経験を有することが推奨)」とありますが、学生の方とか新卒の方でも躊躇することはありません。要は、サービスを使う際に困らない程度の事前知識を持っていてください、ということです。経験がなくてもそれ相応の知識があれば大丈夫です。

ちなみに、AWSサービスに関連しない、純粋にセキュリティやネットワークの知識を問うような問題は出てきません。

AWS認定試験専門知識の難易度

実際に試験を受けてみると、難易度は「アソシエイト試験のちょっと上、プロフェッショナル試験のだいぶ下」くらいに感じました。私個人の主観のため、違うと感じる人もおられるかもしれませんが、ご了承ください。

AWS認定試験専門知識の出題範囲

セキュリティ試験については、最近試験対策本が出版されましたね!試験対策とはいいつつも、クラウドサービスを利用する際にどうしても避けて通れないセキュリティについて、体系立てて集中的に知識を得ることができるため、大変有用な本であると思います。目次を見るだけでも、試験に出てくるであろうサービスとか、ポイントが分かりそうです。試験に合格する前に欲しかったなこういう本…!

そして高度なネットワーキング試験については、実際に試験を受けてきた経験から申し上げますと、出題内容が古いです。

AWS認定試験の受験を申し込む際のページで、試験名名称と一緒に「CLF-C01」とか「SAA-C02」というIDのようなものを見たことがある人もいるかと思いますが、これの見方は、ハイフンの前が試験の種類、ハイフンの後が改訂何回目であるか、となっています。例えば「SAA-C02」の場合はSAA試験の改定2回目の試験、となります。

ここで高度なネットワーキング試験を見てみますと、「ANS-C00」となっていますね。そうです。高度なネットワーキング試験は試験が公開された2016年から一度も内容が変わってないのです(2020年9月現在)。ですので、これから受験しようとされている方は、この試験が近々改定される可能性があること念頭に置きつつ、そして近々試験が改訂されるという予定はないかどうかの情報収集を怠らずに試験の準備をなさってください。

AWS認定試験専門知識の勉強方法

専門知識の試験は、サービス単体の機能を「知っているか知らないか」で解ける、単純な質問が多かったです。ですので、試験範囲となっているサービスの特徴をしっかり覚えれば試験に合格できます。特に、実際の案件で使用することを想定し、「この場合はどうなるんだろう?」と考えながら勉強することが特に有効です。というか、試験対策用の教材がほぼ存在しないも同然ですので、AWSドキュメントや技術系ブログを読み込むことが勉強の基本になります。

もちろん実際にAWSを触って学ぶ方法もあるのですが、無料もしくは安価に試せるものばかりではないので、無理して実際に触ることにこだわる必要はないと思います。

AWS認定試験専門知識を受験するタイミング

これを読んでいる皆様の中には「AWS認定試験にいかに効率良く合格するか」に興味がある方もいらっしゃるでしょう。

以前も記事で紹介しましたが、私はAWS試験は受験する順番が大事だと思っていて、「SAA→SysOps→SAPは連続で受ける」「その後にDeveloper、DevOpsを受ける」ことを個人的にはお勧めしています。試験範囲や難易度が近いものを連続で受けることで、勉強したことを忘れる前に次の試験でも活用するのが狙いです。

では、セキュリティと高度なネットワーキングの試験はどのタイミングで受けるのが効率的でしょうか?それはずばり「SAA→SysOps→SAP合格直後」だと思います。

「SAPは難しいから後回しにして、SysOps受けた直後に専門知識の試験を受ければいいんじゃないの?」と思われるかもしれませんが、それはあまりお勧めしません。SAPの試験に合格するには、AWSのサービスを広く深く知っている必要がありますが、SAPを受験する前に、試験範囲に偏りがある専門知識の試験を挟むことで、せっかく頭に入れた様々なサービスの知識を失うのがもったいないからです。一度勉強したことをなかなか忘れないという方なら気にすることはないかもしれませんが、私のような長期記憶に自信がないタイプの方は、SAAとSysOps試験で勉強した内容が記憶に残っているうちにSAPに挑戦し、SAPに合格した後に安心して(?)専門知識の試験を受けた方がいいと思います。

おわりに

8つのAWS認定試験に合格したものの、今でも構成や挙動で悩むことは多いですし、分からないことだらけです。ですが、基本的な知識があるのとないのとでは全体の見通しの立ち方が全然違うので、やっぱり頑張ってたくさんAWS認定資格を取って良かったなぁと思います。

さて、私がAWS認定試験について記事を書いたのはこれで3度目ですが、次回は別の内容の記事でお会いしましょう。

この記事がAWS認定試験の専門知識(セキュリティ・高度なネットワーキング)に挑戦しようと思っている方のお役に立てば幸いです。

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執筆者プロフィール

Chiba Kumiko
Chiba Kumikotdi デジタルイノベーション技術部
開発プロジェクトの技術支援や技術の検証に従事しているインフラエンジニアです。Unix/Linuxを扱う機会が多く、構築から運用保守まで一通り携わった経験があります。好きな言葉は「試験運用」。
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