OutSystems認定試験Associate Reactive Developer (OutSystems 11)を受験してみた

Pocket

はじめに

OutSystemsの初心者向けの資格は、「OutSystems認定試験 Traditional Web Developer」と、「OutSystems認定試験 Associate Reactive Developer」(以下、Reactive試験とします)があります。Reactive試験は、OutSystemsのリアクティブWeb、および、モバイルアプリケーション開発の基礎が理解できているかを問われる試験となります。今回はReactive試験の受験方法と合格に向けた学習方法についてご紹介します。

試験概要と申し込み方法

Reactive試験の受験に必要な認定資格はなく、誰でも受験することができます。出題形式は選択問題、出題数は50問、合格点は70%(50問中35問正解)、試験時間は最大2時間となります。

OutSystems認定試験の申し込みは、OutSystemsのアカウントを作成後、受験をする認定資格を選択し、「Schedule」から手続きを進めていきます。

https://www.outsystems.com/ja-jp/certifications/

図1 OutSystems認定試験 Associate Reactive Developerの試験受験前

 

合格をすると「✓Completed」と表示されます。

図2 OutSystems認定試験 Associate Reactive Developerの試験合格後

 

手続き完了後、指定したメールアドレスに日時、会場、試験名等が記載された予約確認メールが届きます。

※試験の方法は、試験センターでの受験とオンラインでの受験が選択できます。オンラインで受験する場合は試験官から英語で指示されますので、ご注意ください。英語に自身の無い方は試験センターでの受験をおすすめします。

学習方法

Reactive試験を受験するにあたり、OutSystemsの学習は以下の2つの方法があります。

  1. OutSystems社が行っているBoot Campに参加して学習する
    Boot Camp
    BootCampではOutSystemsのアプリケーション作成を通して資格試験で出題される内容の知識を習得することができます。OutSystemsを素早く学びたい方、資格試験を最短で合格したい方にはお勧めです。ただし、有料で合計4日間の講習会となりますのでご注意下さい。

  2. OutSystems社が公式に出しているWebラーニングを受講する
    リアクティブWeb開発者への道
    Webラーニングは説明動画と演習課題、小テストで構成されていて、OutSystemsのリアクティブの基礎的な知識を習得することができます。オンラインコースはOutSystemsのアカウント登録をすれば、無料で学習できるWebラーニングとなります。ご自身が学習したいタイミングで、いつでも受講することができますので、なかなか時間が取れない方や、無償でOutSystemsのリアクティブWebの知識を身につけたい方にお勧めです。

合格への近道

ここまでOutSystemsの学習方法について触れましたが、では実際にどのようにOutSystemsを学習すればReactive試験に合格できるか、筆者の実体験をお伝えします。

①OutSystemsを触ってみる

まずはOutSystemsでアプリケーションをどのように作成するのか、を理解する必要があります。そのためには、Webラーニングの演習を行いOutSystemsの操作に慣れることが重要です。OutSystemsの画面の作成方法や、ロジックの組み方、ロジックでもクライアント側で作成するもの、サーバ側で作成するものの違いがありますし、データの受け渡し方法など様々なことを理解しなければなりません。上記の学習方法に記載しているリアクティブWeb開発者への道Webラーニングの動画解説で、内容を理解しようとされる方もいますが、筆者は実際に作成してみることで、理解が深まると実感しました。
Webラーニングは、単元ごとに演習が設けられています。演習の説明通り画面を作成すれば、成果物としては完成しますが、もっとも重要なのはこの説明で今何を作成しているのか、どのような処理を作成しているのかをしっかり理解しながら演習を進めることです。出題される問題の単元の割合もデータ取得・ロジック・UI設計で6割を占めるため、上に記したように演習問題で画面を作成しながら進めることで、大部分を理解できると思います。

図3 Service Studioの開発画面

②OutSystems固有ワードの理解

Aggregate、エンティティ、ウィジェットなど、出題される問題はOutSystems特有のワードが理解できていることが前提とされています。用語が分からない場合は、Webラーニングで確認し、理解することも必要ですが、「OutSystems スペース(理解できていないワード)」で検索するとOutSystemsの公式サイトで用語が解説されているページに遷移でき、確認することができますので、活用ください。

③サンプル試験の実施

Boot CampやWebラーニングで学習した知識の理解度を試すためにサンプル試験を行ってください。サンプルの試験問題は、試験の申し込みを行う同じ個所でダウンロードすることが可能で、Associate Reactive Developerは日本語にも対応しています。

図4 サンプルテストと試験概要のPDFダウンロード

図4の赤で囲っている Exam details をクリックすると、サンプルテストと試験の概要のPDFが入ったフォルダーをダウンロードすることができます。

では、ここでOutSystems公式のサンプル試験にある問題を1問、解説していきます。

Aは、テキストの「ブロックの使用」を記載しているページに「画面内や他のブロック内に配置可能」という記述があるので、誤りです。

Bは上述したように、「他のブロック内に配置可能」ですので、これが正解になります。

ちなみに、CのクライアントアクションはLogicを記述するものですので、誤り、Dは外部HTMLページにはインスタンス化できないのでこちらも誤りです。

この内容は、Webラーニングの「ブロックとイベント」という単元で解説しています。
参考URL:https://www.outsystems.com/ja-jp/training/courses/121/blocks-and-events/?LearningPathId=18

このように、出題されるものはWebラーニングの動画、テキストで説明があったり、記述・解説されていますので、サンプル問題を解いて理解度を確認し、間違っていたものについては再度Webラーニングを受講して理解を深めると合格に近づくことができます。

ただし、あくまでも理解度チェックのためのサンプル問題なので、すべて解けたからといって油断せず、①OutSystemsを触ってみる、ということを意識しながらWebラーニングで復習を行ってください。

④その他、試験対策で必要な知識

その他、試験対策のために学習すべきトピックとして、OutSystems公式より以下の表の内容があげられています。こちらについても内容を理解し、試験に臨むことをお勧めします。

トピック 概要
データを使用する エンティティおよびストラクチャ内の複雑なデータを定義して利用すること等の内容が学習できる
UIを設計する OutSystemsアプリケーションのユーザーインターフェイスの構造を作成する定義の方法を学習できる
アプリを実装する アプリケーションロジックの実装方法を学習できる

ロジック ビルドイン関数やExpressionの実装方法を学習できる

図5 オンラインヘルプの追加リソース(Web開発のみ)

また、一般的なITの知識も必要となります。例えばSQLです。SQL文が書かれていてこれを実現するためにはOutSystemsではどのようにすれば良いか?と問われるような問題も出題されます。その他に、エクセル関数、DB、APIなど。上記のオンラインコースで簡単な説明はありますが、特にSQLとExcel関数については基礎的な知識が必要になります。

試験で出題されるトピック

OutSystems公式で公表されているReactive試験で出題されるトピックは以下の図になります。

図6 出題トピック

出題トピックを見ていくとデータの取得、ロジック、UI設計の出題割合だけで6割を超えているので、まずは割合の高い3つの単元をしっかり押さえていきましょう。しかし、この3つの単元を重点的に学習をしたからといって合格できるものではなく、例えば、[トピック]クライアントアクションとサーバーアクションでは、[カテゴリ]OutSystemsのリアクティブアプリの[トピック]クライアント変数とサイトプロパティや[トピック]画面のライフサイクルの理解も必要となります。そのためWebラーニングでは全単元学習することが必要となります。

※出題トピックはWebラーニングのコースと紐づかないので注意してください。

試験にあたってのアドバイス

ほとんどの問題は用語に対して知っているか知っていないかを問われる問題ばかりです。問題に対して4択で出題されますが、分かるものは数秒で解答できます。試験センターで受験される方は後で見直したい問題には旗マークを付けることができますので、迷うことがあれば、旗マークを付けて一度50問全て解いてから見直していくことをおすすめします。また、逆説で問われる問題(違うものを選択しなさい など)が多く出題されます。試験の内容としては、計算問題はなくOutSystems自体の知識を有無を問うものが多く、図で出題される問題も多い印象でした。しっかり問題文を読んで解答するようにしてください。

さいごに

Traditional Web Developer(OutSystems11)をお持ちの方は オンラインの Reactive Web Developerコースを受講し、被る内容が多々あるのでTraditionalとReactiveとの違いを押さえることを意識して学習すれば、比較的に学習時間も短縮できます。Webラーニングの内容を学習していれば、そこまで難易度の高くない試験だと感じました。少し前まではAssociate Traditional Web Developer (OutSystems 11)を使用して開発することが多かったですが、徐々にAssociate Reactive Developer (OutSystems 11)が主要になってきています。Associate Traditional Web Developer (OutSystems 11)で開発経験があったり、理解できていればこの機会に是非、Associate Reactive Developer (OutSystems 11)の資格取得に向けて学習してみてはいかがでしょうか。

お問い合わせ先

執筆者プロフィール

Hiraki Shota
Hiraki Shotatdi OutSystems推進室
新しい技術を学びたいと思ったのがきっかけで、OutSystemsに携わりました。
今では少しずつOutSystemsを教える側になり、良さを伝えられるように日々頑張っています。
Pocket