IoTでのIBM Cloudのはじめかた――センサデータの収集

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私はIoTビジネス推進担当として、さまざまなサービスのIoT活用を検討をしています。その中で、各種クラウドサービスを利用することが多くなってきました。

今の時代、多種多様なクラウドサービスを選択でき、活用することが当たり前になりつつあります。本記事では、クラウドサービス中でも、ビジネス活用のAIとして広く認知されているIBM Watsonをキーサービスとして提供する「IBM Cloud」について、IoT領域での活用方法を取り上げます。

IoTでのクラウド活用フェーズ

一般的に、IoT観点でのクラウド活用フェーズは、以下の3フェーズに分けられます。

【IoT クラウド活用フェーズ】
 1. センサデータの収集
 2. データの分析
 3. 新しい付加価値(サービス)の創出

今回は、「センサデータの収集」フェーズに着目し、ビジネス(サービス)企画における最初の段階で実施するPoC(Proof of Concept:概念実証)での活用を想定した「センサデータの収集」方法をご紹介します。

ビジネスを開始する時は、ビジネス企画からコンセプトやビジョンを明確化し、ユーザの活用ストーリーを作成、Wireframeで目に見えるものにしていくと思います。その情報から、実際のサービスイメージを見たり、体験したりしたくなってきます。その際に実施するのが、PoCです。

PoCでは、スピード感を持って、コストをかけずにサービスイメージを確認したいですよね。IBM Cloudを利用することで、これが簡単に実現できます。

センサデータの収集

それでは、センサデバイスから、IBM Cloud環境にセンサデータを送信する仕組みを構築してみましょう。(今回ご紹介する方法では、通信やデバイス認証のセキュリティ対応などはしていません。ご注意ください。)

用意するもの

  • センサデバイス :Texas Instruments社 CC2650 SimpleLink SensorTag
    各種MEMSセンサ(温度/湿度/9軸モーション/高度/圧力/磁気/光/マイク出力)を保有しており、取得データをBluetoothで送信できます。色々なセンサが1つのデバイスにまとまっているため、アイデア次第で様々な用途で活用できます。
    (2018年1月時点では、約4千円程度で購入できるようです。大人の事情で販売サイトのリンクはいたしません。)

    SensorTag

  • センサデータ取得アプリ(Texas Instruments社提供)
    Bluetooth通信にてセンサデバイスからデータを収集し、IBM Cloudへデータを送信します。

ステップ1: SensorTagからスマホへデータ収集

まずはSensorTagのセンシング実施と、センシングデータをスマホアプリでデータ収集し見える化してみましょう。

CC2650 SimpleLink SensorTagの準備

準備はいたって簡単です。ボタン電池の絶縁タグを引抜くだけで準備完了です。

TI SimpleLink™ Starterアプリの準備

iOS/Androidアプリの両方が提供されていますが、今回はiOSアプリを使用します。

まずアプリを起動する前に、スマホのBluetooth機能を有効にしておきましょう。アプリを起動すると、Bluetooth接続する対象のデバイスリストが表示されます。この中から接続するSensorTagを選択します。会社や喫茶店など多くのスマホやPCが周りにある場所でアプリ起動すると、たくさんの接続対象が表示されると思いますが、気にせず自分のSensorTagを選択し、[Sensor View]を選びましょう。

SensorTag選択
SensorTag選択
センシングデータ表示
センシングデータ表示

これだけでSensorTagセンシングデータを、スマホアプリで収集することができましたね。

次にIBM Cloudにデータを送信する準備として、スマホアプリ画面の最上部に表示されている[Cloud View]をタップして、SensorTagのDevice IDを確認し、メモしておきましょう。

Device IDの表示
Device IDの表示

ステップ2:スマホからIBM Cloudへデータ送信

続いて、スマホからIBM Cloudへデータを送信してみましょう。今回はIBM Cloudにサインアップしなくても、IoT Platformサービスにデバイスを接続してライブ・センサ・データを表示する方法で行います。

Push to CloudスライドボタンをONにするだけで、IBM Cloudへデータ送信が開始されます。

IBM Cloudへのデータ送信
IBM Cloudへのデータ送信

 

それでは、IBM Cloud側でデータ受信できているか確認してみましょう。以下のURLにアクセスします。

https://quickstart.internetofthings.ibmcloud.com/

「IBMご利用条件」をご確認いただき、同意BOXにチェックしてから、ステップ1でメモしておいたDevice IDを入力し、[進む]を選択してください。

デバイスIDの指定

スマホアプリで受信していたSensorTagのセンシングデータが、IBM Cloud側でも確認できました。

IBM Cloud側でのセンシングデータ表示

まとめ

今回伝えたかったことを、以下にまとめます。

  • SensorTagのようなセンシングデバイスで、超簡単にIoTセンシングができる
  • IBM Cloudへのデータ送信も超簡単

今回の記事では、IBM Cloudへデータ送信するのみで、データは保存していません。次回以降、IBM Cloud IoTプラットフォームサービスの説明とともに、IBM Cloud側でのデータ保存や活用方法についてご紹介していきたいと思います。また、お題のリクエストがあれば、お問い合わせフォームからお気軽にご連絡ください。IBM Cloud/IoT/Data分析の範囲であれば、ご紹介できると思います。よろしくお願いいたします。

執筆者プロフィール

Oda Takahisa
Oda Takahisatdi ソリューション企画部
組込み系システム開発から、モバイル(クラウド)系開発技術者としてスキルアップして参りました。近年はIoTビジネス担当として、企画やビジネス(サービス)立上げに関して奔走中です。
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