tdiグループ 情報技術開発株式会社

STORY|プロジェクト紹介
車載組込みシステム
規格ツール開発プロジェクト

資料は実に1000ページを
超えるものだった。

「最初はとにかく不安が大きかったですね」
マネージャーの国本から、AUTOSAR規格にのっとったツールの開発という新しいプロジェクトにチャレンジしてみないか、と声をかけられたとき、最初にそう感じた。 「それまでは車載ECUの開発を手がけていましたが、AUTOSARには、まったく関わったことがなかったんです。知識もなければ、ノウハウもない。いったい、どうやって仕事をするんだろう、と思いました」
プロジェクトリーダーから「見ておいて」と指示された資料があった。AUTOSARという規格について記したドキュメント。これが実に1000ページを超えるものだった。読むだけで、もちろん理解できるはずがない。プロジェクトの仕事を推し進めながら、3、4カ月かけて、二宮は理解を深めていくことになる。

最初は名古屋でプロジェクトに加わった。担当は、品質を確保する為のテストだ。メンバーの誰もが、手探りからのスタートになった。
「お客さまも詳しいわけではないんです。言われたことをやればいい、という仕事ではないと思いました。正解もはっきりしていない。どんどん自分なりにインプットして、自分なりに解釈して、自分なりの視点を持って仕事を進めていきました」
名古屋は2カ月の予定だったが、「いなくなると困る」と請われて勤務は1年9カ月になった。うれしい評価だった。

仕事に向かう視点は、
自然に高くなっていった。

名古屋から東京にやってくると、テストチームからツールの設計開発チームに異動した。テストで培ってきた経験が、開発の仕事で活きた。だが、難易度は高かった。
「それまで経験してきたECUの開発とは、やり方がまるで違っていたからです。しかも、量も膨大。やらなければいけないことが、山のようにある。ひとつの解釈を間違えると、うまく他とつながらない。全体的な視点が必要になるんです。ただ、その視点を持っていないと、何も完成しないので、どんどん視野が広がっていきました。自然に視点は高くなっていきましたね」

一方で、難しい開発だからこその面白さも知った。
「最初は一部分しか見えないんです。でも、だんだんと全体が見えてくるんです。点と点がつながって、線が見えてきて、面になる、みたいな。これは、ただ資料を読んでいるだけでは、できなかったと思います。実際に開発していたからこそ、見えた。そして、全体のイメージができ出すと、今度は開発がやりやすくなっていくんです。面白いと思いました。やればやるほど、楽しくなるんです」
手がけていたのは、日本で数少ないスケールの開発だった。そのことに、改めて気が付いていった。だから、面白いのは、当たり前だったのだ。他にないのだから。ここでしか、味わえない開発だったのだから。

技術を磨き、まずは
スペシャリストを目指したい。

AUTOSARプロジェクトにおけるツール開発は今も続いている。最終的に、このツールからどんな製品が生み出されることになるのか、実はまだわからない。だが、このツールによって画期的な車載組み込みシステムが生まれてくる可能性ももちろんある。数年後に世に出て行くかもしれない画期的な製品の、いわば「おおもと」を手がけているのだ。
文系の法学部出身である。手に職をつけたかった。ITの技術者なら文系採用があった。先輩のアドバイスでこの会社と出会い、エンジニアになった。
「アルゴリズム?シーケンス?そんなところから始まりました。一番長く携わったのは、電気自動車の充電制御ECUの開発です。文系でも、こんな仕事ができるんだ、と伝えたいですね」

できるだけ現場に近いところで技術を磨き、まずはスペシャリストを目指したいと考えている。
「入社したときから、いろんなことを任せてもらうことができました。ずっと同じことをやっていく、なんてことはなかった。入社一年目からとてもやりがいのある、一人前の仕事を任せてもらっていましたね。時間がかかってもやってみろ、と」
 ちょっと自分の技術では届かないようなスキルの仕事がいつも用意された。それが続いたからこそ、いつも新鮮に仕事に取り組んでくることができた。
「せっかくAUTOSARに携わることができたんですから、知識をもっともっと蓄えて、これに関しては二宮に聞け、というくらいの専門家になっていきたいと思っています」

END

資料は実に1000ページを
超えるものだった。

「最初はとにかく不安が大きかったですね」
マネージャーの国本から、AUTOSAR規格にのっとったツールの開発という新しいプロジェクトにチャレンジしてみないか、と声をかけられたとき、最初にそう感じた。 「それまでは車載ECUの開発を手がけていましたが、AUTOSARには、まったく関わったことがなかったんです。知識もなければ、ノウハウもない。いったい、どうやって仕事をするんだろう、と思いました」
プロジェクトリーダーから「見ておいて」と指示された資料があった。AUTOSARという規格について記したドキュメント。これが実に1000ページを超えるものだった。読むだけで、もちろん理解できるはずがない。プロジェクトの仕事を推し進めながら、3、4カ月かけて、二宮は理解を深めていくことになる。

最初は名古屋でプロジェクトに加わった。担当は、品質を確保する為のテストだ。メンバーの誰もが、手探りからのスタートになった。
「お客さまも詳しいわけではないんです。言われたことをやればいい、という仕事ではないと思いました。正解もはっきりしていない。どんどん自分なりにインプットして、自分なりに解釈して、自分なりの視点を持って仕事を進めていきました」
名古屋は2カ月の予定だったが、「いなくなると困る」と請われて勤務は1年9カ月になった。うれしい評価だった。

仕事に向かう視点は、
自然に高くなっていった。

名古屋から東京にやってくると、テストチームからツールの設計開発チームに異動した。テストで培ってきた経験が、開発の仕事で活きた。だが、難易度は高かった。
「それまで経験してきたECUの開発とは、やり方がまるで違っていたからです。しかも、量も膨大。やらなければいけないことが、山のようにある。ひとつの解釈を間違えると、うまく他とつながらない。全体的な視点が必要になるんです。ただ、その視点を持っていないと、何も完成しないので、どんどん視野が広がっていきました。自然に視点は高くなっていきましたね」

一方で、難しい開発だからこその面白さも知った。
「最初は一部分しか見えないんです。でも、だんだんと全体が見えてくるんです。点と点がつながって、線が見えてきて、面になる、みたいな。これは、ただ資料を読んでいるだけでは、できなかったと思います。実際に開発していたからこそ、見えた。そして、全体のイメージができ出すと、今度は開発がやりやすくなっていくんです。面白いと思いました。やればやるほど、楽しくなるんです」
手がけていたのは、日本で数少ないスケールの開発だった。そのことに、改めて気が付いていった。だから、面白いのは、当たり前だったのだ。他にないのだから。ここでしか、味わえない開発だったのだから。

技術を磨き、まずは
スペシャリストを目指したい。

AUTOSARプロジェクトにおけるツール開発は今も続いている。最終的に、このツールからどんな製品が生み出されることになるのか、実はまだわからない。だが、このツールによって画期的な車載組み込みシステムが生まれてくる可能性ももちろんある。数年後に世に出て行くかもしれない画期的な製品の、いわば「おおもと」を手がけているのだ。
文系の法学部出身である。手に職をつけたかった。ITの技術者なら文系採用があった。先輩のアドバイスでこの会社と出会い、エンジニアになった。
「アルゴリズム?シーケンス?そんなところから始まりました。一番長く携わったのは、電気自動車の充電制御ECUの開発です。文系でも、こんな仕事ができるんだ、と伝えたいですね」

できるだけ現場に近いところで技術を磨き、まずはスペシャリストを目指したいと考えている。
「入社したときから、いろんなことを任せてもらうことができました。ずっと同じことをやっていく、なんてことはなかった。入社一年目からとてもやりがいのある、一人前の仕事を任せてもらっていましたね。時間がかかってもやってみろ、と」
 ちょっと自分の技術では届かないようなスキルの仕事がいつも用意された。それが続いたからこそ、いつも新鮮に仕事に取り組んでくることができた。
「せっかくAUTOSARに携わることができたんですから、知識をもっともっと蓄えて、これに関しては二宮に聞け、というくらいの専門家になっていきたいと思っています」

END