tdiグループ 情報技術開発株式会社


大手化学・医薬品
モバイル開発プロジェクト

大きな期待を受け、未知の領域へ挑戦。
しかし、作業は少しずつ遅れ始めた。

「わかりました。ではそんな仕様で行きましょう」
プロジェクトは、とても静かに滑り出した。要件定義の打ち合わせを終えた原田は、慣れないモバイル案件にとまどいながらも、詳細な報告書を作成していった。
「私はプログラムの実装を担当する協力会社の統括を任されていました。当初はモバイル端末の機種も決まっていませんでしたので、かなり手探りの部分はあったのですが、お客様との打ち合わせは順調に進んでいたのです」
これまでその会社では、外回りスタッフのスケジュール管理などを、いわゆる『ガラケー』で行っていた。それをモバイル端末へ移行すれば、できることは飛躍的に増える。お客様からの要望も、必然的に増えていった。
「当社にとってもモバイル端末のアプリ開発は初めての経験でした。一方で『お客様の要望に応えたい』という意欲は非常に高かったため、少々欲張りな仕様になっていた面がありました」
最初は、ごく小さな不安だった。しかし少しずつ少しずつ作業は遅れていったのである。

何とか納期に間に合わせるも、
システムトラブルが続発。

「え、まだできてないのですか?」
原田は思わず声を上げた。予定では、11月中には内部設計とコーディングが終了し、そこから原田が担当する外部設計チームに引き渡され、テストを実施するはずだった。しかし11月も半ばを過ぎたのに、まだコーディング終了のメドが立っていないのだ。
「上司と相談して、大急ぎで開発体制を組み直しました。とにかく集められるだけ人を集めて、人海戦術です」プロジェクトでは、時として思いがけないトラブルが起きる。「このときも、何が悪かったということもなく、気が付いていたらスケジュールが大きく遅れていた、という感じでした。もちろん原因を探すなら、私を含むリーダー、マネージャーの管理力不足です。真っ青になると同時に、気を引き締めて全力で取り組み直しました」
協力会社の協力もあって、納期である2013年6月には、なんとかシステムをリリースすることができた。しかし本当のトラブルが始まるのは、ここからだった。

誠実な対応が評価され、保守業務を受注。
次の目標は、モバイル業務の拡大だ。

「申し訳ありません。ただいま全力で修正中です」
お客様からのクレームに、原田はひたすら謝罪するしかなかった。開発を急いだためシステムに次々とバグが見つかり、原田たちはバグつぶしに翻弄された。
「2013年の夏は、地獄でしたね(笑)。時間や日付の感覚も完全に吹っ飛んでいましたよ」
ところが、仕事とは面白いものだ。短期間でバグを修正し、システムを安定稼働させた原田たちの姿勢が評価され、クライアントから新機能の追加開発を発注されると同時に、翌年以降のシステム保守業務も任されることになった。
「この追加開発から石川が、そして保守から川口が参加し、お付き合いは継続しています。ミスが起きることよりも、それにいかに対応するかが仕事の評価を決めるのだと痛感しました」

ここでの反省と教訓を元に、原田は次のミッションに挑んでいる。
「モバイル案件に対応できるエンジニアを育て、これを事業として発展させることです。エンジニアは “場”がなければ育ちませんので、次の案件を取って来ることが、私の使命です」
後を石川と川口に託し、原田の新たな歩みが始まっている。

END

大きな期待を受け、未知の領域へ挑戦。
しかし、作業は少しずつ遅れ始めた。

「わかりました。ではそんな仕様で行きましょう」
プロジェクトは、とても静かに滑り出した。要件定義の打ち合わせを終えた原田は、慣れないモバイル案件にとまどいながらも、詳細な報告書を作成していった。
「私はプログラムの実装を担当する協力会社の統括を任されていました。当初はモバイル端末の機種も決まっていませんでしたので、かなり手探りの部分はあったのですが、お客様との打ち合わせは順調に進んでいたのです」
これまでその会社では、外回りスタッフのスケジュール管理などを、いわゆる『ガラケー』で行っていた。それをモバイル端末へ移行すれば、できることは飛躍的に増える。お客様からの要望も、必然的に増えていった。
「当社にとってもモバイル端末のアプリ開発は初めての経験でした。一方で『お客様の要望に応えたい』という意欲は非常に高かったため、少々欲張りな仕様になっていた面がありました」
最初は、ごく小さな不安だった。しかし少しずつ少しずつ作業は遅れていったのである。

何とか納期に間に合わせるも、
システムトラブルが続発。

「え、まだできてないのですか?」
原田は思わず声を上げた。予定では、11月中には内部設計とコーディングが終了し、そこから原田が担当する外部設計チームに引き渡され、テストを実施するはずだった。しかし11月も半ばを過ぎたのに、まだコーディング終了のメドが立っていないのだ。
「上司と相談して、大急ぎで開発体制を組み直しました。とにかく集められるだけ人を集めて、人海戦術です」プロジェクトでは、時として思いがけないトラブルが起きる。「このときも、何が悪かったということもなく、気が付いていたらスケジュールが大きく遅れていた、という感じでした。もちろん原因を探すなら、私を含むリーダー、マネージャーの管理力不足です。真っ青になると同時に、気を引き締めて全力で取り組み直しました」
協力会社の協力もあって、納期である2013年6月には、なんとかシステムをリリースすることができた。しかし本当のトラブルが始まるのは、ここからだった。

誠実な対応が評価され、保守業務を受注。
次の目標は、モバイル業務の拡大だ。

「申し訳ありません。ただいま全力で修正中です」
お客様からのクレームに、原田はひたすら謝罪するしかなかった。開発を急いだためシステムに次々とバグが見つかり、原田たちはバグつぶしに翻弄された。
「2013年の夏は、地獄でしたね(笑)。時間や日付の感覚も完全に吹っ飛んでいましたよ」
ところが、仕事とは面白いものだ。短期間でバグを修正し、システムを安定稼働させた原田たちの姿勢が評価され、クライアントから新機能の追加開発を発注されると同時に、翌年以降のシステム保守業務も任されることになった。
「この追加開発から石川が、そして保守から川口が参加し、お付き合いは継続しています。ミスが起きることよりも、それにいかに対応するかが仕事の評価を決めるのだと痛感しました」

ここでの反省と教訓を元に、原田は次のミッションに挑んでいる。
「モバイル案件に対応できるエンジニアを育て、これを事業として発展させることです。エンジニアは “場”がなければ育ちませんので、次の案件を取って来ることが、私の使命です」
後を石川と川口に託し、原田の新たな歩みが始まっている。

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